◆ステロイド系抗炎症薬の特徴
ステロイド系抗炎症薬には、プレドニゾロンやベクロメタゾン、ベタメタゾン、フルチカゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン等があります。成分に副腎皮質ステロイドが含まれており、主な効能は、抗炎症作用や免疫抑制作用など。
投与方法には、経口による投与、注射剤による投与、外用薬としての使用方法があり、臨床適応は極めて多く、全ての医療用医薬品において最も健康保険の適応となる医薬品です。湿疹・皮膚炎、虫刺されのようなありふれたものから膠原病・悪性腫瘍など多岐にわたって使用されます。
副作用は、過剰な免疫抑制作用が発現することによる感染症。また、副腎皮質機能不全、糖新生の促進による糖尿病、骨量の減少に伴う骨粗鬆症なども知られています。その他にも代表的なものとして「満月様顔貌」「消化性潰瘍」「動脈硬化」「高脂血症」「無菌性骨壊死」「白内障」「緑内障」「精神障害」「高血圧」など、多数の副作用が上げられます。
◆合成ステロイド剤の種類には下記の様な製品があります。
製品名 | ステロイド成分 | ステロイドの種類 |
---|---|---|
コートリル | ヒドロコルチゾン | コルチゾール |
ソルコーテフ | コハク酸ヒドロコルチゾン | コルチゾール |
サクシゾン | コハク酸ヒドロコルチゾン | コルチゾール |
プレドニン | プレドニゾロン | プレドニゾロン |
プレドニゾロン | プレドニゾロン | プレドニゾロン |
メドロール | メチルプレドニゾロン | プレドニゾロン |
ソルメドロール | コハク酸メチルプレドニゾロン | プレドニゾロン |
レダコート | トリアムシノロン | トリアムシノロン |
ケナコルトA | トリアムシノロンアセトニド | トリアムシノロン |
オルガドロン | デキサメタゾン | デキサメタゾン |
デカドロン | デキサメタゾン | デキサメタゾン |
リンデロン | ベタメタゾン | ベタメタゾン |